1 置く場所
家具は水平で直接日光にあたらない場所を選ぶことが基本です。畳みの上などで斜めになっていると、どんなに良い家具でも寿命を縮めることになります。敷板などで調節することをオススメします。また、家具の的は湿気。特に新築の家の場合、壁の材質によっては、水分を含んでいます。木造の土壁で筑後2〜3年、鉄筋コンクリートの場合、3〜4年は、家具を壁にぴたりとつけず、15〜20センチ程度は透き間を作り、通気性をよくしておきましょう。もちろん、高温・多湿の場所や、冷暖房器具のそばは避けたいものです。
2 毎日のお手入れ
何と言っても材質別にあったメンテナンスを心掛けることが重要です。毎日のお掃除ではほこりを取り除く程度でも構いませんが、1ヵ月に2〜3回はメリヤスなどの柔らかい布でから拭きをしてください。汚れが気になる場合は、うすめた中性洗剤を布に含ませて拭き、その後、から拭きをしてみましょう。いずれも水や油分を含んだ布の使用は厳禁です。以下は材質別の留意点です。
樹脂加工のあるもの
柔らかい布に住まいの洗剤を薄めたものを含ませて拭いた後、水でニ度拭きする。
木製のもの
まず、目立たない部分に水を少し落とし、染みになるかどうかをテスト。それによって塗装の厚さをチェックしましょう。染みそうな場合は化学雑巾などで軽くふき取る程度にとどめておくこと。
白木の場合
購入後、少しワックスをかけておくと白木の良さが長もちします。その後は絞り雑巾と、から拭きでOK。
3 使用する上でのトラブル
引き出しがスムースに取りだせなくなった場合
まず湿気による収縮が考えられます。
一度すべての引き出しを抜いて、2〜3日陰干しをしてみてください。すれ合う面も確かめて、荒れているようなら、固い部分に石ろうか固形石鹸を塗りつけます。この際普通のロウソクは絶対に使用しないでください。それでも取り出せない場合は、目の細かなサンドペーパーで固い部分を研磨します。
開き戸が開きにくい、また音がするようになった場合
金具のサビが原因になって起こりやすいトラブルです。まずはサビ落とし剤でサビをきっちり落としてください。その後はミシン油を塗布しておきましょう。
4 移動の際の注意点
引っ越しなどの理由で、家具を移動させる場合は引き出しなどはすべて取り出しておきます。実際に動かす時は、扉が突然開いたりするのを防ぐためにも、開閉部分を上にしておきましょう。また、ロープで巻く時は必ず毛布や段ボールなどで保護し、ロープで傷つけないように注意することが必要です。ガムテープなどを直接貼ることは、塗装をはがすことにつながりますので厳禁です。
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