木工の職人
|
|
彫る
「木あじを出す」木の持つ表情を豊かにするために刃物を入れる。木目の美しさと荒らした木端(こば)の調和が絶妙な味をだしています。
引き出し
鉋(かんな)一枚0.1mm以下の削りで、引き出しを箱に合わせる。本来引き出しは後から箱に合わせてひとつひとつ調整するものです。
面材付け
「目より手」職人の手は精密なセンサー、手で物を見る。0.01mmの差は見ても判らないが、手は見分けられる。刃物の研ぎも、材の見極めも、仕上げも目と手で判断するのです。
部品見本
「図面じゃわからん」。刃物の組み合わせが複雑な部品は、図面では表せない。冶具と同じように部品見本の制作と管理は重要です。
|
|
木くぎ作り
チーク材の長年使いなれた台の上で木釘削り、うつぎを削って木釘から作る職人は少なくなりました。「木釘を焼くと強くなるが堅すぎて棚板を傷めるから焼かない」。
研ぎ
「桐用鉋の刃先角は違うよ」。柔らかい桐材を削る鉋の刃先角は小さく研ぎます。自分の道具は自分で仕立てて自分で手入れする、だから作る物が違えば道具も違うのです。
木取り
「木を読む」。節、割れ、アテ、木目、全ての情報を荒材から読み取り、ロスの無いように木取りをするためには、長年の経験と勘画が必要になります。
|